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認知症の原因となる主な疾患に関する初任者研修修了試験|筆記・練習・模擬問題

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認知症の理解のカリキュラムから、認知症の原因となる主な疾患に関する介護職員初任者研修修了試験の模擬問題と正解(解答)、及び、補足事項を記しています。

認知症の原因となる主な疾患に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

  1. アルツハイマー認知症を発症する原因は、いまだ不明である。
  2. 脳血管性認知症では、脳梗塞脳出血などで障害された機能と、障害されていない正常な機能が混在してみられる「まだら認知症」が特徴である。
  3. 前頭側頭葉変性症(ピック病)では、初期より著しい記憶障害が現れることで周囲が発症に気づくことが多い。
  4. レビー小体型認知症の初期には、実際にはいない小動物や人などが見える幻視や、見間違いの症状が現れる特微かある。
  5. 慢性硬膜下血腫は、転倒や転落などで頭を打った後3週間?3か月程度経ってから症状が現れるのが特徴である。

正解:3

「前頭側頭葉変性症(ピック病)では、初期より著しい記憶障害が現れることで周囲が発症に気づくことが多い」は適切ではない。前頭側頭葉変性症(ピック病)の初期では、記憶力の低下や生活上の障害は少ない一方、反社会的行動や自制力の低下などの人格変化がみられるのが特徴である。

認知症の原因となる主な疾患に関する模擬問題の【適切なもの】の補足

  • アルツハイマー認知症を発症する原因は、いまだ不明である」は適切である。アルツハイマー認知症の原因となるアルツハイマー病では脳の神経細胞に老人斑、神経原線維変化、神経細胞の萎縮がみられる。
  • 脳血管性認知症では、脳梗塞脳出血などで障害された機能と、障害されていない正常な機能が混在してみられる「まだら認知症」が特徴である」は適切である。脳血管性認知症とは対照的に、アルツハイマー認知症は、全般的に認知機能が低下していく。
  • レビー小体型認知症の初期には、実際にはいない小動物や人などが見える幻視や、見間違いの症状が現れる特微かある」は適切である。レビー小体型認知症では、幻視のほか、無表情、筋肉のこわばり、歩行障害などのパーキンソン症状が現れることも特徴の一つである。
  • 慢性硬膜下血腫は、転倒や転落などで頭を打った後3週間?3か月程度経ってから症状が現れるのが特徴である」は適切である。慢性硬膜下血腫は、微量の出血が徐々に頭蓋骨内で広がることによって症状が発現する。

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